みなさん、こんにちは。
カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック
院長の小菅一憲です。
今年もこの季節がやってきましたね。
そう。
嫌な嫌な・・・
花粉症の時期です(涙)!
とくに、2月〜4月は「スギ花粉」、3月〜5月は「ヒノキ花粉」とも言われていますが、
どちらの花粉も、年々悩まされる方が増えてきています。
スギ花粉は、ちょうど2月の下旬〜3月がピークと言われていて、今年は飛散量も多く、すでに症状が出始めている方もいるはず。
人によって症状が出る時期には差がありますが、私もちょうど10日前ぐらいから鼻がムズムズしたり、目が痒くなり始めました。
ついに来ちゃった(涙)
という感じです。
早速、そんな時の強い味方「月見草オイル(γリノレン酸)」や「ビタミンD」を毎日飲んでいます!
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さて、今日の話題は花粉の時期におそらく多くの方が飲まれているお薬・・・
抗ヒスタミン薬
の知られざる副作用について、
お話して行きましょう!
まず「ヒスタミン」が何かということからお話していかなくてはならないですよね^^。
ヒスタミンとは、アミノ酸の「ヒスチジン」から合成される生体アミンの1つです。
花粉症では、花粉の成分(抗原)をIgEという抗体が捕まえると、抗体抗原反応が起き、それによってIgEにくっついている肥満細胞からヒスタミンが放出されます。
このヒスタミンが、アレルギー反応の原因と言われていますが、ヒスタミンの刺激によってくしゃみや鼻水が出て、異物である花粉を外に出そうとするわけです。
この「ヒスタミン」。
私たちの憎っくき花粉症のアレルギー反応を起こしている原因となると、否応なしに悪者とみなしがちですが、実は生体にとってとても大事な成分でもあるのです。
ヒスタミンは、外敵から身体を守るために働く「免疫系」としての働き以外に、脳内に作用し、睡眠・覚醒リズムの調節、注意力・集中力の維持、食欲の調節、情動変化、痛みの感受性などを制御しているとも言われ、てんかん発作や精神病の抑制にも一役かっています。
「抗ヒスタミン薬」とは・・・
その名の通り、ヒスタミンに抗うお薬。
ヒスタミンの作用に拮抗、そして抑制する薬剤ということです。
お薬の作用としては、細胞表面にある「ヒスタミン受容体」というたんぱく質にあらかじめ結合して塞いでしまうことで、ヒスタミンが血液中に放出されてもアレルギー反応が起きないようにしています。
ヒスタミン受容体には「H1受容体」と「H2受容体」(その他にも3と4も)があります。
アレルギーに関与するのは主として「H1受容体」です。
そういったことから、「抗ヒスタミン薬」は別名「H1ブロッカー」とも言われています。
通常、ヒスタミンが血管平滑筋や気管支平滑筋の「H1受容体」に結合すると、血管拡張が起こり、蕁麻疹やくしゃみ、鼻水などのアレルギー症状が起こります。しかし、この「H1受容体」にヒスタミンが結合する前に薬剤によって塞がれてしまうと、症状が起きないということになるわけ。
ちなみに前述しましたが、ヒスタミンは中枢(脳)では覚醒や食欲抑制などにも関わっています。
そんなことから、ヒスタミンが脳内で機能しないとなると「眠気やだるさ」が出てきます。
これが、いわゆる一般的な抗ヒスタミン薬の副作用ですよね。
抗ヒスタミン薬の副作用として「眠気やだるさ」があることは、ほとんどの方がご存知なのではないでしょうか。
でも今日話題にしたいのは、この眠気の副作用ではありません。
抗ヒスタミン薬、別名「H1ブロッカー」
なんか聞いたことありませんか?
勘の良い人はすぐにピンと来たかもしれませんが、そうです。
胃炎や胃潰瘍の治療薬として、胃酸を抑えるあれです。
H2ブロッカーです!!
こちらのH2ブロッカーは胃の粘膜に多く存在する「H2受容体」に結合して、ヒスタミンの刺激によって分泌される胃酸を抑える作用があります。
そうなんです。
この「H1」にしろ、「H2」にしろ、「H」というのは「ヒスタミン」の「H」なんです。
胃酸の分泌には、アセチルコリン、ガストリン、ヒスタミンという3つの物質が関与していると言われます。
食事を摂る段階になると、副交感神経が活発になり「アセチルコリン」が分泌されます。
アセチルコリンは、胃壁のムスカリン受容体に結合して、胃酸の分泌が起こります。
また、食べ物が胃に入ってくると、その刺激によりガストリン細胞が「ガストリン」を分泌し、今度は胃壁のガストリン受容体に結合して、さらに胃酸を分泌していきます。
そして、3段階目として、ガストリンは肥満細胞やECL細胞を刺激して「ヒスタミン」を放出させ、ヒスタミンが胃壁のH2受容体に結合して、胃酸の分泌が起こるのです。
前述の「抗ヒスタミン薬」は、H1受容体に結合するので、このH2受容体には作用しません。
ただ、最近の主流である第二世代の抗ヒスタミン薬(1983年以降に発売され、第一世代にあった強力な中枢神経抑制作用や口渇、胸焼けなどの副作用が少ない抗ヒスタミン薬)は、肥満細胞の膜を強化して、ヒスタミンなどのケミカルメディエーターを外に出しにくくするといった効果も持っているため、ヒスタミン自体の分泌が少なくなることで、胃酸の分泌にも影響する可能性があります。
この第二世代の抗ヒスタミン薬というと、有名なところで、アレジオン、エバステル、アレグラ、アレロックなどですが、聞いたことありませんか?
私も以前は、アレジオン や エバステル を常用していました。
話の大筋が見えてきたと思いますが、そうなんです。
期間限定でこういった抗ヒスタミン薬を使用すること自体は、表立っては大きな問題にはならないと思いますが、長期間で使用すると、場合によっては胃酸の分泌を抑制してしまう可能性があるということです。
私がいつも口を酸っぱくしてお話する「栄養療法」の中でも一番の基本となる「胃酸の分泌」をです。
「胃酸分泌」が少なくなれば・・・
鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE
アミノ酸、脂質・・・などなど
大切な栄養素の吸収率が落ちてしまいます。
そして低酸症と関連する病気はたくさんあります!
糖尿病
甲状腺機能異常
小児喘息
慢性の発疹
湿疹
胆嚢炎
骨粗鬆症
リウマチ性観せてん
副腎皮質の虚弱化
慢性肝炎
白斑
大半の腸の問題(便秘・下痢)
食物アレルギー
私の臨床では、抗ヒスタミン薬を長期で使った後に、逆流性食道炎や食物アレルギーになっているケースも多く見ています。
私も実はこの口です。
アレルギーの薬は、そこまで強くないと言われますが、「薬」は「薬」です。
現在、花粉症の改善を「抗ヒスタミン薬」に頼っている方は、一度見直すきっかけになってもらえればと思います。
副作用のない「月見草オイル」や「ビタミンD」などでも十分に花粉症の症状を軽減させることは可能ですから^^。
これらのサプリメントにご興味ある方は、お気軽にご相談くださいませ。
小菅 一憲
カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック
当院は、病院に行っても良くならなかった症状で悩む方がたくさんご来院されています。
低血糖症
慢性疲労
食物アレルギー
リーキーガット症候群
甲状腺機能低下症
腹部膨満感
過敏性大腸炎
逆流性食道炎
うつ病
自閉症・発達障害
などなど・・・
こういった症状では、本当に長い間辛い思いをされている方が多いと思います。
カイロプラティカでは、みなさまに笑顔になってもらいたい一心で、
いつでも温かく親身な施術とカウンセリングを心がけております。
どんな症状でも一度ご相談くださいませ。