さて。前回、慢性炎症が怖いという話しをしてきましたが・・・

慢性炎症に対して対処しないと、疲れやホルモンバランスの乱れ、免疫機能の低下など全身的な機能障害を招いてしまいます。

どんなものがあるか、あげてみましょう。

慢性炎症が引き起こす病気

〈免疫機能の低下〉 風邪やウイルス性の感染症によくかかったり、カンジダなど、イースト菌や真菌類に頻繁に侵されるようになります。 また喘息やアレルギーなどの免疫機能の低下に関わる慢性炎症性疾患もよくみられます。

〈ホルモンバランスの崩れ〉 ホルモンには、様々なホルモン系がありますが、特に副腎のストレスホルモンの乱れによるストレス処理能力の低下が起こります。 また副腎から、性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン)に悪影響が広がり、生殖機能と筋肉・骨の健康と性欲の低下が起こります。 その他、甲状腺刺激ホルモンが低下することで、甲状腺機能も低下してしまうことになります。

〈神経システムの乱れ〉 交感神経システムの活動が増加し、潜在的な精神的緊張状態を招き、血圧の上昇、血糖値 の不安定、憂鬱な状態や不安感など様々な問題を引き起こします。

〈消化不良による苦しみ〉 消化不良はもっとも起こりやすく、消化能力の低下、腸内ガスによる症状、胸やけや大腸炎、回腸炎のような様々な炎症反応を招きます。 また栄養素の吸収不良の結果、身体全体に潜在的な問題を作ります。 栄養の吸収不良は、身体中の一連の問題に関わっているので、大問題です。

〈慢性痛〉 炎症によって身体全体に痛み刺激による化学物質が作られ、痛みの閾値が下がることで痛みに敏感になります。

〈白内障〉 その他の一般的な変調には、加齢による白内障があり、目の病気は炎症によって大きく発展してしまう状態です。

〈歯肉炎と歯周病〉 歯肉炎と歯周病などの口腔の状態もまた炎症に関連するもので、おそらく原因のわからない全身性の慢性炎症に起因しています。

〈抜け毛〉 抜け毛は頭皮の炎症に関連しています。

いかがでしょう?

難しいところもあったと思いますが、慢性炎症は知らず知らずに身体全体のバランスを崩し、身体に様々な症状を起こしていると言えます。 そしてこの慢性炎症は、前回のblogで述べたように食生活や日々のことで起こってしまうのです。

長期間の慢性炎症を抱えていると、より深刻な病気を引き起こしかねません。例えば、慢性炎症は

心血管系疾患 の大きな危険因子になります。

また 潰瘍 や 悪性腫瘍、アテローム性動脈硬化症、脳梗塞、脳卒中、骨粗鬆症 や 2型糖尿病 などの様々な種類の病気の状態は、この慢性炎症の最終段階ともいえるのです。

その他には一般的な炎症に関連したもの「〜炎」という名前がつくもの・・・関節炎、大腸炎、腱鞘炎なども慢性炎症のほんの一部です。

さらに慢性疲労症候群や食欲不振なども慢性炎症性の問題の一部なので、この慢性炎症がどれだけ大きく身体の問題に関わっているかわかりますね。 ということはこの慢性炎症を防ぐことができたら、病気にもあまりならず、いつまでも健康的な生活が送れるということでもあります。

小菅 一憲

カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック

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