近年になって アレルギー の発症率は非常に増加しています。

みなさんの周りでもアレルギーの人や子供が増えたと思いませんか?

その原因には、偏った食事、ストレス、トラウマ、感染、科学物質、環境有害物質、遺伝性要因 などが関わっていますが、なかでも50年前に比べ、明らかに食べ物に対する過敏症(一般的には食物アレルギーと呼ばれている)は、増加の傾向をたどっています。

みなさんが、食物アレルギーというと思い浮かべるのは、食べた後、突然起きるような呼吸困難や蕁麻疹、胃腸障害のようなものだと思いますが、実はその症状は多岐に渡ります。 それには、肉体的な症状、精神的な症状を含め、様々な症状がありますが、反応が早い 即時型 というタイプや、反応が遅い 遅延型 と呼ばれるもの、そして症状が慢性化するもの、一過性で終わるものなどと様々なものがあります。

そのため、中には自分の症状が食物アレルギーできているということに全く気付いていない人がいるのですね。 簡単に言うと、一般に言われるような、涙目や目のかゆみ、鼻水や鼻のかゆみ、くしゃみ、蕁麻疹、湿疹、腫れ、胃腸障害(下痢、嘔吐)など、すぐに自覚症状として現れるものだけでなく、自覚症状として現れなくとも体内の細胞臓器に影響を与え、慢性化していくものまであります。

すぐに反応が現れるものを、一般的に IgE 免疫介在型 アレルギー と言います。

この反応は通常激しく突然に起きるため、原因となる食べ物とその症状の関係はすぐにわかることが多いです。 しかし、このIgE以外のタイプのアレルギー、特に IgG 免疫機能によるものは、反応が遅く、発症するのに数時間から数日間もかかり、長時間続いて遅発性の症状が出るので、なかなか原因がわからないケースがあります。アレルギーの性質上、本人がその存在にまったく気づかないこともあり、知らないうちに自分の健康が蝕まれていることがあるので、長期にわたると実は怖いものです。

このIgGタイプの症状は、軽度で慢性的なものが多く

全身疲労、イライラ、頭痛、異常な食欲、食物中毒症状、注意散漫・・・

などなどと、これが食物アレルギーから来る症状とは思えないのも、原因に気付けない理由の一つでしょう。

食物アレルギーは、からだのあらゆる部分で、あらゆることを起こしうる

食物アレルギーが広い範囲で健康状態に悪影響を及ぼすことは、アメリカのアレルギー委員会元委員長のブラナマン医師をはじめ多くの研究者が指摘しており、私も自分の経験でそのことには確信があります。

ブラナマン医師はこう言います。

「食物アレルギーは、からだのあらゆる部分で、あらゆることを起こしうる」

ここで、食物アレルギーが起こしうる疾患、症状をリストアップしてみましょう。

喘息 鼻炎 膀胱炎 滑液包炎 セリアック病 うつ病 十二指腸潰瘍 浮腫 疲労 胃炎 発疹 低血糖 めまい 学習障害 軽い脳の機能障害 気分が安定しない 頻繁に感染症にかかる ふきでもの 夜尿症 気管支炎 口や唇の潰瘍 慢性の腰痛 下痢 湿疹 腹部にガスがたまる 頭痛(片頭痛など) 自閉症 総合失調症 慢性疲労症候群 てんかん ハイパーアクティビティ 過敏性大腸炎 メニエール 中耳炎 口内炎 線維性筋痛症 関節リウマチ 関節の痛み、腫れ 栄養素の吸収不全 腎炎 尿にタンパク質が出る 発作 潰瘍性大腸炎 肌のかゆみ アトピー性皮膚炎 蕁麻疹

ざーっとこのくらいあります。

膨大な量だと思いますが、これらの病気にアレルギーが関わっているケースは非常に多いといえます。もちろん全ての原因が必ずしもアレルギーだけとは言いませんが・・・。

こうなってくると食品アレルギーや過敏性の存在を知らないだけで、一般的な医療現場では無数の誤診が生まれているかもしれませんよね。深刻な症状を抱えている人でも、病院の検査で異常がなく、原因がわからない人の場合、食品アレルギーがかかわっているケースはものすごい数になるのではないでしょうか。

私の臨床でも、カイロプラクティックの検査で、食物アレルギーや過敏症の疑いがあるクライアントさんが多々います。

症状のひどい人にはアレルギーの検査を受けてもらったりもしますが、食物アレルギーを解決できると持っていた症状に大きく改善がみられたり、すっかり消失することもあります。

そして解決できたクライアントさんからは、決まって

「こんなに身体が元気なことはいままで初めてです!」

とおっしゃって頂けるのです^^。

こういった多くの疾患とアレルギーの関連性が見過ごされている原因としては、アレルギーの定義があいまいなことと、食物過敏症に対する私たちの圧倒的な認識不足があります。 私たちの周りには、目のかゆみ、鼻水、過敏性大腸炎、片頭痛、蕁麻疹、湿疹、慢性疲労といった何らかのアレルギー症状に悩まされている人が必ずと言ってよいほど存在しています。

控え目に見ても人口の 25%以上 の人は何らかの食物、科学物質に対してアレルギーを持っています。なおかつその数は近年どんどん増えているくらいです。 さきほど言ったような非IgEタイプを入れていくと実際のアレルギー発症率は極めて高いと思います。

こういったアレルギーからくる症状を、知識として少しでも頭にいれておくことで、自分の健康はもとより、家族、親しい人の症状がそういったものからきていないか、そして病院でアレルギーを見過ごされたり、誤った診断をされることがないかどうか、きちんと見極めていけるように私達自身がなっていくこと、それが重要ですね。

小菅 一憲

カイロプラティカ麻布十番|副腎疲労専門カイロプラクティック

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