こんにちは。

カイロプラティカ麻布十番です。
今日は、コロナ禍で増えたと噂の「認知症」についてお話しましょう。

新型コロナウイルスの感染によって、およそ3年ぐらいの間・・・
マスク生活はもちろん、ステイホームが推奨され、実質的に人との交流やコミュニケーションが極端に減ってしまったことについては、
みなさんも実感としてお持ちなのではないでしょうか。
そんな中で、コロナ感染の話題とは別に「自殺」や「認知症」が増えたことはご存知でしょうか?

実際に「コロナ禍」を経て、当院のクライアントさんから「認知症」についてご相談いただくことも多くなった気がします。
かくいう私の母も、明らかにステイホームが原因で「認知症」になってしまった一人です。

「認知症」というと、原因もさまざまありますが、一番多いのが「アルツハイマー型認知症」で「認知症」の60〜70%を占めると言われています。「アルツハイマー型」は、脳にアミロイドβ(ベータ)というタンパク質がびっしりと溜まってしまっていることが原因と言われています。アミロイドβの蓄積は「酸化」が関わっていると言われ、酸化によって脳の細胞膜が硬くなり、栄養の取り込みや老廃物の排出が上手く出来なくなってしまうことで、通常は分解・排出されるはずのアミロイドβが蓄積してしまうことが問題になります。

そして「アルツハイマー型」以外にも「血管性認知症」というのもよく聞かれる原因かと思います。
脳の血管が詰まってしまったり、脳の血流が悪くなることで起こるものです。
また脳の萎縮によって様々な症状が起きてしまう「認知症」もあります。

今日は、これらの一般的な認知症の原因とは少し違った視点から「認知症」を見ていきましょう。
脳の神経細胞は、年齢とともに極端に減ってきます。さらに認知症は高齢になって突然発症するわけではなく、2〜30年という長い年月をかけて進行する病気です。

病院で「認知症」と診断されるされないは別として、「忘れっぽい」というだけの段階もあるので、
徐々に進行していくと考えていた方が良いでしょう。

そんな中で、みなさんのもっと身近で、あまり注目していないような・・・「認知症」になるのを早めてしまう原因があるんです。

ご存知でしょうか?


実はこれ・・・「血糖値の問題」が関わっているんです。

みなさんもご存知のように、血液中に流れている「ブドウ糖」の量を表しているのが「血糖値」です。
この「血糖値」は、食事を食べることで上昇しますし、その後インスリンというホルモンの働きで、「ブドウ糖」が各細胞に運ばれて使われたり、蓄えられたりすることで、血糖値は下がります。また食事の間隔が空いてしまうときや夜間は、外からのブドウ糖の補給がないので、血糖値は下がってきますが、身体はさまざまなホルモンの働きで血糖値が下がらないように身体の貯蓄を切り崩したり、たんぱく質や脂質からエネルギーを作り出したりしながら、血糖値を下がりすぎないように維持しています。

これだけ厳密に管理されている「血糖値」。
なぜここまで、血糖値の正常な数値を維持するのが大事かと言うと、「血糖」は身体を動かすエネルギーになっていることはもちろん、大事な「脳」を働かせる「栄養分」でもあるからなのです。

「血糖値」が低くなれば、それだけ「脳」を働かせる「エネルギー源」がなくなるということですので、集中力の低下や記憶力の低下、頭に靄がかかったような状態になってしまいます。
このような「血糖値」の低い状態を「低血糖」というのですが、この「低血糖」の状態が続くと脳は大きくダメージを受けてしまうのです。

膵臓の病気で、糖尿病や高血糖を抑えるために、インスリンや血圧を下げるような薬を飲んでいるケースでは、以前は高血糖ばかりが注目されていましたが、近年の欧米の研究では、血糖値が下がり過ぎると「認知症」のリスクが増えるとして、血糖値が下がり過ぎないようにインスリンや薬を調節するような傾向になってきています。


「低血糖」にならないようにするには、甘いものを食べれば良いのではないの?

みなさん、そう思いがちなんですが、それは大きな間違いで、実はこの甘いものには罠があります。
甘いものを食べると確かに急激に血糖値が上がりますが、その後大量のインスリンによって血糖値が大きく下がり、その上下が大きくなるという点では、さらに良くない悪循環に陥ります。

実は、炭水化物中心の食生活や甘いものをよく食べる生活をしていると血糖値の上下が大きくなり、「低血糖」になっている時間が多いと脳細胞のダメージが大きくなります。
この食べるものによって血糖値の上下が大きくなり、血糖値が上がり過ぎた反動でその後に大きく血糖値が下がるような状態を「低血糖症」と言うのですが、もはや「低血糖症」が「認知症」を進行させるのは、私の中では常識になっています。

年齢が上がってくると、毎日の食事の準備なども億劫になり、簡単に食べられる炭水化物や甘いものに偏りがちですが、こういったところはすごく見落としがちなところです。
血糖値の安定こそ、認知症を進行させない「鍵」にもなりますので、頭の片隅にでも覚えておいてくださいね^^。



「認知症」への対策としては、まず外部からの適度な刺激を多くしていくこと・・・コミュニケーションや頭を働かせるような計算やパズル、しりとりなどなど・・・頭を刺激することはとても大切になります。
さらに、毎日の食事は、炭水化物に偏らず、野菜やタンパク質を意識したバランスの良い食事こそが、「認知症」の予防になります。

当院ではこういった食事や栄養のことのアドバイスもさせていただいております^^。
ご家族のことでも何かお悩みなどがあれば、いつでもご相談ください^^。



カイロプラティカ 小菅

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