こんにちは。

カイロプラティカ麻布十番です。
今日は「姿勢」のお話をしていきます^^。

カイロプラクティックの施術を受ける方はもちろん、一般の方でも「姿勢」というのは何となく気になっている部分だと思います。
やはり現代社会の中では明らかに座っている時間が多くなり、それとともに自然と姿勢も悪くなり、それが慢性化することで、肩こりや腰痛に発展しているケースがとても多いからです。

カイロプラティカで行う検査の中で、姿勢分析はとても大事な位置を占めています。
と言っても、私が「では向こうの方を向いてください。姿勢をチェックしますね〜」なんて言いながら、チェックする時間は1分にも満たない時間なのですが・・・
ただ、そのパッと見させていただく姿勢の中にたくさんの重要な情報があるので、私の頭の中ではいろんな考えを巡らし、痛みの原因部位までの予想や、普段の生活スタイルまで考えが及んでいることも多いんです。

この姿勢分析で、何かしらの傾きや回旋またはその姿勢の不均衡などをチェックすることで、その方の筋肉のバランスについて考えることが出来ます。
姿勢の不均衡と筋肉のバランスを考えることはとても有意義です。

いくつか例をあげてみましょう・・・

1.片側の骨盤と肩と頭が上がっているようなケース。

たとえば左側の骨盤、肩、頭が全て高いような傾きがある場合には、左のお尻のサイドの筋肉(中殿筋)の弱化が考えられます。
そして私の頭の中では、左の骨盤の問題があるかもしれない、左の足のアーチにも問題があるかもしれない、左の腹筋群はどうだろう?なんてことに考えを巡らしていくのです。

2.骨盤は平行で、片側の肩だけが上がっているようなケース。

たとえば、骨盤の左右に傾きはなくて、左側の肩のみ上がっているケースはどうでしょう?
これも典型的には、左の背中の筋肉(広背筋)が弱化しているケースになります。
こう言った場合には、広背筋の付着している肩はローテーションしていないか、骨盤に傾きはないか、左の広背筋弱化によって左腕の筋バランスが崩れ、手や腕の問題に発展していないか、膵臓(広背筋の関連臓器)の機能低下、強いてはその方の食生活にまで考えが及んでいきます。

3.片側の肩甲骨が下方変位していたり、背骨との距離が広かったり、そちらの側へ首が回旋しているケース。

この場合は、肩甲骨が下方に落ちていたり、広がっている側の肩甲骨を内側に寄せる筋肉(菱形筋)が弱化していることが考えられます。
こう言った場合には、デスクワーク時に身体を丸めた姿勢をしているのではないか、菱形筋が弱化している側の前面の筋肉、小胸筋や大胸筋は過緊張を起こしているのではないか、首の筋肉のアンバランスまで考えていきます。

4.頭と肩のラインは平行で、骨盤だけに傾きがあって、骨盤の高い側の足が内側に回旋しているケース。

この場合は、骨盤の高い側のお尻の筋肉(大殿筋)の弱化を考えますので、骨盤の状態はもちろん、お尻の筋肉が支えている膝の状態や骨盤の傾きに伴う腰椎の側弯も考えていきます。

この他にも、背骨が側弯していれば、その両サイドの腹筋群や腰の筋肉のバランスを考えていきますし、クライアントさんの動作によっては、立ち上がる時に膝に手を置いて立ち上がるようであれば、そちら側の腿の筋肉が弱いことが示唆されますし、寝ている状態から起き上がる時に首を回旋させながら起き上がる場合には、首の前面の筋肉が弱いことも考えていきます。

ここにあげたのは姿勢分析のごく一部ですが・・・
こういったありとあらゆる情報を、瞬時に見抜いて頭の中で整理していくのです。
その中で、クライアントさんの痛みや悩みの原因の複雑に絡み合った糸を解きながら、
答えに辿り着く作業をしていきます。

シンプルな場合はとても助かりますが、場合によっては複雑な要因が重なり合っていることもあります。
人間の身体はとても奥が深いので、臨床では日々こういった情報から、一つ一つ謎解きをしているんですよね^^。

一つ姿勢を取り上げたとしても、とても多くの情報量があるわけです。
私なんかは、街中や駅構内で歩いている人を見ながらでも、色々推察してしまうこともあります。笑。
日々の姿勢が気になっている方、骨盤矯正や正しい骨格の施術に興味がある方、お身体のメンテナンスだけでも。
是非、お気軽にご相談くださいませ^^。



カイロプラティカ 小菅

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